私は実際にQDレーザで最大120万円あった含み益を大きく減らしてしまいました。
当時は「まだ上がる」と思っていましたが、今チャートを見返すと、そこには相場師朗さんの「9の法則」が発していた警告サインがいくつも出ていました。
原因は増し担保規制だけではありません。
むしろ、利益を守るためのサインを見逃していたことが大きな反省点です。
今回はQDレーザでの失敗例を中心に、「9の法則」の判断ミス例、例外パターン、そして2026年6月8日の日経平均暴落との共通点を検証していきます。
「9の法則とは」:
株価は同じ方向へ動き続けても、一定の期間が経つと一度流れが変わりやすいという性質があります。数ある日柄(時間)の考え方の中でも、私が比較的参考にしているのが相場師朗さんの「9の法則」です。
これは「チャート上で起こるどんな上昇も下落も、だいたいローソク足9本が続いたら反転する、もしくはいったん小休止する」というものです。
上昇相場では9本目前後で利確を意識し、下落相場では反発の準備をする目安として活用されます。
なお本記事では、日足チャートを中心に検証しています。5分足デイトレでの検証結果については別記事で詳しく解説しています。
【実践検証】相場師朗「9の法則」は使える?5分足デイトレ5銘柄で検証した結果
9の法則を無視した失敗例・例外パターンと暴落の予兆
2026年6月8日、日経平均株価は前日比2,563.52円安(-3.85%)と大暴落しました。市場に衝撃が走るほどの歴史的な下落となりましたが、これは本当に突発的なものだったのでしょうか?

今回は、相場師朗さんの「9の法則」を通じて、「この大暴落は事前に警戒できた可能性はあったのではないか?」という視点、そして知っておくべき「判断ミス例」や「例外パターン」について徹底検証しました。
結論:
今回の検証では、9の法則は「暴落そのものを予言する法則」ではありませんでした。
しかし、上昇相場が9本目前後に達したタイミングで、
・陰線が出る
・十字線が出る
・上ヒゲが長くなる
・5日移動平均線を割る
といった変化が現れた場合、利益確定や警戒を強める重要なサインとして機能していました。
実際にQDレーザ、浜松ホトニクス、TDK、村田製作所では、9本目前後で異変が現れ、その後大きな下落につながっています。
一方で、キオクシアやパワーエックスのように、PPP(パンパカパン)が継続する強い上昇相場では9本を超えても上昇が続くケースもありました。
つまり9の法則は「ここで必ず反転する法則」ではなく、「そろそろ警戒を始めるタイミングを教えてくれる法則」として活用するのが適切だと感じています。
私自身、QDレーザでの失敗を経験したことで、「9本目前後は利益を守るための警戒ゾーン」として扱うようになりました。
チャートの見方
見方としてはデイトレードでは赤が買い、青が売りです。
下の線がエントリーした時の位置、上の線が手仕舞いした時の位置です。


また紫がスイングトレードでの売り、オレンジが買いです。
他にもピンクが理想の買い、エメラルドグリーンが理想の売りです。
【実例】9の法則を無視して120万円の含み益を失った失敗例
9の法則を無視して失敗した銘柄を紹介します。QDレーザと浜松ホトニクスです。
6613 QDレーザ 消えた含み益120万
①を起点に⑧本目に陰線が出ているので警戒が必要でした。

⑨本目で下ヒゲの長い陽線が出て翌日⑩で5日線を割る大陰線が出ました。
増し担保規制が主な原因でしたが、思い返せばチャートからその気配が出ていましたね。せめて5日線を割った⑩本目のタイミングで、感情を挟まずに機械的に利確しておくべきでした。最大120万円あった含み益は、最終的に大きく目減りしました。今でもチャートを見るたびに「9本目の警戒サインを軽視した代償だった」と感じています。
6965 浜松ホトニクス
①を起点に⑨本目で陰線が出て⑪本目で5日線を割っています。

ここも⑨本目で警戒して翌日も連続して陰線が出たので利確しておくべきだったと思います。⑪本目は大陰線でした。特に⑨本目のローソクは上ヒゲが長く実体が薄い「陰のトンカチ(上ヒゲ陰線)」だったため、なおさら警戒を強くしておくべきだったと反省しています。
※トンカチ=上ヒゲが長く実体が薄いローソク足
9本を超えてまだまだ上昇する強い相場もある
9の法則は強力ですが、相場の勢い(需給)が完全に勝っている場合、9本目を無視して伸び続ける例外パターンが存在します。その共通点は「PPP(パンパカパン)」です。
パンパカパン(PPP)
PPP:PPP(パンパカパン)とは、移動平均線が短期→中期→長期の順に綺麗に並ぶ強いトレンド状態。
パンパカパーン♪というファンファーレと共に株価が上昇していく局面がイメージできるからこう呼ばれるようになった。
移動平均線が上から順に 5日 → 20日 → 60日 → 100日 と綺麗に並んだ状態(上昇PPP)
- この並びが完成した時点でロング(買い)エントリー
- 逆の並びなら空売りエントリー
- 最も強いトレンドのサイン

285A キオクシア
代表的なのがずっと強いキオクシアです。

起点①から⑪本目で下落し始めたものの、すぐに①’を起点に㉙’まで上昇し続けました。長期にわたって綺麗な「上昇のPPP」が崩れない相場では、日柄のカウントを遥かに超越した大相場になるケースがあります。
6976 太陽誘電
①を起点に⑪本目で陰線が出たものの翌日は大陽線で陽陰陽陽の法則でその翌日はさらに上昇しています。

⑰本目で陰線が出て⑱本目で5日線を下回っています。ここもやはり、移動平均線が綺麗に並ぶ強いPPP相場でした。
485A パワーエックス
①を起点に9本目で陰線が出るも翌日は陽線で陽陰陽陽の法則になってさらに翌日は窓を開けて大陽線になっています。

しかし、そんな強い相場でも永遠には続きません。⑫本目で上ヒゲの長い陽線をつけた翌日(13本目)、大陰線が出現して一気に大きく下落へと転じるパターンとなりました。
【検証】2026年6月8日の日経平均暴落は9の法則で予兆が出ていたのか?
日経がこの日大きく下落しました。

2026年6月8日、日経平均株価は一時2,500円を超える壊滅的な大暴落を見せましたが、実は日本の市場を牽引するハイテク・電子部品の主力銘柄のチャートを見ると、「9の法則」による危険信号が事前にハッキリと点灯していました。
6762 TDK
起点①からカウントしていくと、ちょうど⑨本目のタイミングで相場の迷いを示す「十字線(コマ)」を形成。そして翌日である⑩本目に、トレンドの終わりを告げる「大陰線」をドスンとつけています。

後述する村田製作所も同じような動きを見せており、その後の暴落へと続いています。
6981 村田製作所
TDKと全く同じセクターである村田製作所も、驚くほど連動していました。 起点①から数えて⑩本目で明確な「陰線」となり、その後、⑫本目で5日移動平均線を完全に下回る決定的な陰線を出しています。

予測の検証結果
日経平均を構成する超主力ハイテク株(TDKや村田製作所など)が、揃って「9の法則」の限界エリア(8〜9本目)に達し、そこで十字線や5日線割れの陰線という「天井のサイン」を一斉に出していました。 個別株のこの異変に気づいていれば、「市場全体のエネルギーが限界を迎えている。日経平均も近いうちに大きな下落が来るかもしれない」と、2026年6月8日の大暴落を完全に予測することは難しかったとしても、事前に警戒レベルを引き上げ、ポジションを縮小する判断材料にはなった可能性があります。
9の法則は常に当てはまるわけではありませんが、注目すべき・警戒すべき点として有効なのではないでしょうか。
まとめ
QDレーザで120万円の含み益を減らした経験から感じるのは、9の法則は「天井を当てる法則」ではなく、「利益を守るための警戒シグナル」だということです。
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9の法則は「相場の過熱感や警戒ポイント」を教えてくれる: 9本目で必ず暴落するわけではありませんが、主力株が揃って9本目を迎える前後に達した時は、市場全体の「利確売りマグマ」が限界まで溜まっているサインです。
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ローソク足の「異変」を見逃さない: 8〜9本目で出る「陰線」「十字線」「長い上ヒゲ(トンカチ)」は、どれだけそれまでが強くても、一旦相場の流れが止まる強力なブレーキ信号になります。
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PPP継続時は「売り時」を後ろにずらす: キオクシアや太陽誘電のように、強いPPP(パンパカパン)が維持されている場合は、9本目をハミ出して伸びることが多いため、5日線を完全に割るまでは早売りしすぎず利益を引っ張る柔軟性が必要です。
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5日線割れは「最終防衛ライン」: どんな材料があろうとも、日柄の限界後に5日線をローソク足の実体が割り込んだら、そこが利益を守るための絶対的な手仕舞いポイントになります。
次回から徹底すること
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7本目を超えたら利益確定プランをリアルに想定し始める
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9本目前後で陰線や上ヒゲが出たら、欲を捨てて警戒レベルを最大にする
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5日線割れが発生したら、感情(まだ上がるかもという期待)を一切排除し、ルールとして機械的に対応(利確・手仕舞い)する
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PPP継続中は無理に9本目で全決済せず、部分利確などで対応して早売りしすぎを防ぐ
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自分の保有銘柄だけでなく、日経平均に影響を与える主力銘柄の「9の法則のカウント」も定期的に確認し、市場全体の天井を先読みする

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※記事内のチャート画像は、分析・研究目的で楽天証券「MarketSpeed2」を使用しています。

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